変なことばっか!めいが過ごした妙な寮生活 その④

さて前回の続きです。

寮に入って2年目の冬を迎えていた私は、妙な噂を耳にします。

詳しく聞いてみると、そのトラブルメーカーの彼女は、

 

ルームメイトに私物を盗む。
ゴミを溜める癖があるらしく、共同の部屋を汚す。
自分の非を一切認めない。
基本人の文句しか話さない。
人と関わりたくないらしく、寮で支給される食事にも出てこず
お風呂も数日に1度しか入らない。(食事は一人でどこかに食べに行くらしい。)

と、なんで寮生活なんかしてんの…?と言いたくなる程、共同生活が向いていないタイプで、
ルームメイトになった人はおろか、彼女と関わった人たち皆が口を揃えて「あの子はまずい」と
言っていたのでした。

 

当時私の部屋は217号室とは斜め向いにあり、そんな噂を聞いていた私は
出来る事なら関わりたくないなぁと思ってたものの、本人を見た事も話した事も
ないので、このまま関わらずに過ごせるだろうと思っていました。

 

世の中はクリスマスが近づいている時期。
二十歳前後の我々はキラキラしたモノが好きな性質上からか、キャピキャピせずにはいられません。
勿論私もキャピりたいのは山々でしたが、一緒に過ごす彼もいないし、周りの友人は彼氏が皆いて予定が埋まっていたのでした。
となると必然的に当時働いていたバイト先に駆り出される事になった私ですが、事件はバイトが終わった夜に起こります。

 

24日、25日といちゃつくカップルを尻目に業務をこなし、店をCLOSEさせ、さて寮に帰ろうとした時です。
この時、時刻は21時。寮の門限まであと1時間です。

オーナーが私に「今日は店の開店記念日だから、スタッフ皆でお祝いがしたい。めいも今から寮長に頼んで、門限を伸ばしてもらうか外泊の許可をもらって来て欲しい。」と
言いました。
「いやウチの寮はかなり門限に厳しくて…」とこちらの事情を伝えようとも、私以外のスタッフとオーナーは既にどんちゃんモードで、あれよあれよという間にタクシー代だけ渡され、格好も店の制服のまま自分のカバンも持たず身一つで寮に向かう事になりました。
(寮への電話は21時以降は緊急時以外禁止だったので、電話はできませんでした。)

寮に着き、寮長室に行くも鍵が閉まっていて開きません。
中に寮長がいる気配もないし、もしかして出かけた…?あの人イベント好きだからな。クリスマスで居ても立ってもいらなれなくなったか。

許可を取りたいのに寮長がいない。
このまま無断外泊もできなくないが、正直そんな度胸もない。

だめだ。今回は残念だけど、バイト先には一緒にお祝いはできないと伝えよう。
とケータイを探しますが、どこにもない。あれ?どこだっけ?
あ!?!?!?!全部バイト先だ!!!!
服もカバンもケータイも全部バイト先に置いて来たんだった!!!

しくじった〜〜〜〜!!!!どうやってバイト先に電話すれば良いの!?

 

 

寮で使える電話は寮長の部屋のみで、鍵が閉まってるせいで開かないし、
寮周辺の公衆電話は見た事がない。
もう寮にいる電話を誰かに借りるしかない!と、明かりが点いている部屋を
探しに行くも、今日はクリスマス。
長い廊下に光る部屋がどっっっこもない!!真っ暗!もはやお化け屋敷状態!恐るべしクリスマス!!

私の寮はA棟B棟と分かれており、最初に明かりを探したA棟は全滅。本当にどこも明かりが点いていませんでした。
私の部屋はB棟にあり、「B棟もなのか…?」と恐る恐る明かりを探すと…

一部屋だけ、明かりが点いていました。

 

でも、嫌な予感しかしませんでした。

なぜって、もう分かりますよね?

明かりが点いていたのは私の部屋の斜め向かい。

217号室だったのです。

「うわぁ〜〜〜〜。。。。217号室だぁ。。。。」

 

暗い廊下。
床には首のマネキン。
ヤバイと言われてる部屋だけに灯る明かり。

もうこれだけでホラー映画作れるじゃん。

あまり時間が経つとバイト先の人が心配する。
電話をするには、217号室の子に借りるしかない。
背に腹はかえられない…!!!

あぁ!聞いた噂は本当に唯の噂で、本当はとっても
心の優しい人でありますよーに!!!!!
厄介な人でありませんよーに!!!!
聖なる夜なんでしょ今日!!キリストさん!お願いしまーーーーす!!!

と心の中で叫びに似たお願いを誰かにしながら、
217号室をノックしました。

部屋の中からガサガサッとビニールが擦れる音がして、
その後、ドアがギィッとゆっくり開きました。
数センチ開いたところでドアが止まり、顔がヌッと出て来ます。

低い声で「はい。」と出て来た217号室の主。

 

 

ちらっと見えた部屋の中は、噂通りゴミ屋敷のような有様で、
ヨーグルトのような酸っぱい匂いがこちらにも漂って来ました。

「こ、これはヤバイ気が…」と私の警戒本能が高まります。

217号室の彼女は、ケータイを貸してくれるのか?

 

 

 

 

 

 




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